あとがき
【君のためにできること】
■はじめまして。そして、お疲れ様でした。お付き合いいただいて、ありがとうございます。いかがでしたでしょうか?少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです。
■本作が、小鹿の幻創文庫一作目になります。最初からもう、携帯という慣れないツールに四苦八苦いたしました…どうしたら読みやすいんだろうとか、呼び名をカタカナにした私はバカだとか、書くたび書くたび喚く始末で。それでも、読んでくださった方のコメントがリアルに届く、この幻創文庫のシステムには毎回感動。ああ、読んでくださっている方がいる!と。なによりの支えでした。
■今回の話を書くにあたって、まず考えたのは「死ねない」という設定でした。ただこの設定は、考えれば考えるほど暗くなってしまって、途中で「もうイヤだ〜ッッ!」と叫び。誰が設定したんだ!小鹿だ!小鹿って私か!オマエだ!みたいな下らないコントを繰り広げていました。そこへひょっこり現れたのが晃というキャラクターだったのです。
晃の性格に一番救われたのは、宏之でも二階堂でもなく小鹿自身。どんな暗い惨状でも、深く考えずに「まあ、なるようにしかならないじゃん」と言い放つ彼のおかげで、「君の〜」は暗くなりすぎずに書き上げることが出来ました。方々、ツッコまれますと逃げ道がなくなるような設定ですので、あまり深刻に捕らえずに楽しんでいただけると幸いです。
■最近、やっと寒くなってまいりましたね。飼い猫が寒そうです。皆様も、風邪などにはお気をつけになって下さいませ。
小鹿かや拝