オーアのリアルメッセージ:二稿目


【オーア〜金色の宝石〜】

■大変お待たせいたしました。
お届けしたラスラリエシリーズの第二弾は、楽しんでいただけたでしょうか?小鹿です。

■最後の最後、唐突な展開になりました。
ここまで引っ張って、最後はアルム?!…と、思われるかもしれませんが、先へと続くラスラリエの物語で、過去を書くならここは避けられない展開なのです。
もし最終話に、ウィルとレフのいちゃいちゃした展開を期待されていたとしら、裏切ってしまって申し訳ありません。

もちろんオーアの主役は、ウィルとレフです。
最後の展開がどうであれ、オーアはウィルが時間をかけて実らせた、レフとの恋の話です。
まだ若い容姿の賢護石を、どこまでもどこまでも愛し続けたウィル。迫っては離れ、突き放したかと思ったら追い詰める。
策士の恋は一筋縄ではいきません。
本当にいいんですかレフ様。相手は命まで奪う勢いですよ(笑)。

■しかしそもそも、ウィルト・ベルマン先生をあんな男に育て上げたのは、黄の賢護石なのです。
確かに優秀な医者だし、世渡り上手だし、リュイスとはちょっと違うドSだし、鬱陶しいくらいしつこいけど。幼かったウィルト少年は、レフを好きになって、どうしても彼を手に入れたくて、一生懸命レフに愛される男へと成長したのです。…たぶん。
だから、どんな意地悪されても酷いことされても、レフはもう自業自得だと諦めて、思う存分ウィルに愛されてあげればいいと思います(笑)。

そして今回、裏の主役だった皇太子殿下。
謎が謎を呼ぶクリスティン。
まだ平和だった頃のラスラリエ王国。人々はなんの疑いもなく町を歩き、王宮内ではのん気に権力争い。
この安穏とした時代が、どうして終ってしまったのか。ヴァートに出てきた「血の戴冠式」は、なぜ起こったのか。
今後のアルムは?そしてウィルとレフは?
……お待たせするのは、本当に心苦しいのですが。今後の展開を待っていただけたらと思います。

今回も評価コメントをくださった皆様、本当にありがとうございました。
先の見えない話では、なんとも言い様がなかったかと思うのですが。それでも言葉を掛けてくださった皆様に、心からお礼申し上げます。
お世話になっております。本当にありがとうございました。

■次の予定なのですが…。
もちろん、南国荘を予定しています。
誰の話かはまだ明かすことが出来ませんが、準備を進めておりますので、また掲載が始まりましたら、お付き合いいただけると嬉しいです。

だんだん寒くなって、年末が近づきつつありますね。今年は日本全体で大変な年になってしまいました。
皆様、少しでも穏やかな毎日を過ごしていらっしゃいますか?どうか小鹿の小説を読んでくださる皆様が、皆様の大切な人たちが、楽しい毎日を送れますように。微力ながら、お祈り申し上げております。

小鹿かや 拝