【皇太子 クリスティン】
ラスラリエ王国、皇太子。
第一王位継承者。
勤勉で物静か。幼少期に病弱だったため、戦いには不向きだが、運動神経が悪いわけではない。
明朗活発で健康優良児の弟に、強い劣等感と憧れを持っている。
幼い頃から相当の読書家で、テオが会う時は「大抵、難しい本を読んでいた」と言うほど。
物腰も柔らかく、使用人や近従に対しても、分け隔てなく接してくれる。
非常に勘がよく、頭がいい。皇太子として、国王としての立場をよく理解しており、周囲を困らせることがほとんどない「良い王子」である。
5歳の時、刺客に襲われ紫の先代賢護石に守られる。リュイスが不在だったために、紫の賢護石はそのまま死亡。
クリスは彼に対して、申し訳なさと感謝、そして尊敬の気持ちを抱き続けている。
国王の命(もしくはウィルの要請?)でファンの話し相手と看護を任されている。
あまりに美しく控えめで、いつもどこか辛そうなファンに、自分も病弱だったため最初は保護欲を掻きたてられるが、しだいに恋愛感情に変わっていく。
無邪気に「オレ、ファンが好きだよ!」と言い放つ弟。ファンもアルムを構うため、我ながら大人気ないと思いながらも嫉妬を覚えている。