竿を握って上下に強く擦る。蒼紀の背中が緊張してる。
「ダ、メ…っ!そんな、強くしないでっ」
「いいじゃん、イッてよ。オレ蒼紀のイク顔見たい」
「やだ、っ…あ、あぁっ!…も、ダメ…っ」
「蒼紀…イクときオレの名前、呼んで」
顎がのけぞって、エロい顔が現れた。背中を溶岩みたいなのが駆け上がってる。
ヤバいのはオレの方だよ。蒼紀のを触ってるだけなのに、オレまでイキそうだ。
「とらおみくん…っとら、み、くんっっ!やあぁっ」
「好きだよ、蒼紀」
「あっぁ!あ!ああっ」
どくって、溢れて止まらないもの。オレの手でイッた蒼紀が、可愛くてたまらない。
握ったままの手が濡れていく。蒼紀が息を吐くたびに、とぷとぷと少しずつ吐き出されてくる。
可愛い、超可愛いよ。大好き。
恥ずかしそうに下を向いてる蒼紀を捕まえて、何度も唇を舐めて。舌を絡めていたら、いきなり蒼紀が制服の上から、オレのものに触れた。
「っ!ちょ、待って!」
「…虎臣くんだって、勃ってる」
「そりゃ、あんな顔されたら…って、うわ、いいから!オレはいいってば!」
慌てて蒼紀の手を掴んだけど、拗ねた顔で見上げられたら、引き離せなくなった。
「どうして?ズルいよ、ぼくだけなんて」
「そんなこと言われても、蒼紀に触られたらオレなんか、すぐにイっちゃうってば」
「ん、いいよ…」
「いや良くないしっ」
「ぼくだって、見たい。虎臣くんのイクところ」
そ、そういうこと言うの、反則でしょ……いつもは普通のことを言うのでも躊躇って、口を噤んでしまうのに。
仕方なくオレは力を抜いて、蒼紀のしたいまま任せることにした。
なんか嬉しそうに制服のボタン外して、ジッパー下ろして。オレのを包むみたいに、両手でつかみ出した蒼紀は、顔を上げてオレの唇を舐めた。
一生懸命なんだけど、どこか余裕を感じてしまうのは、年下の劣等感?
もしかして浩成に、やらされてたとか。
ほんとあいつムカつく。絶対許さない。
だってどんなに頑張ったって、オレが蒼紀の初めてを手に入れることは、出来ないんだから。
自分とあいつが同じだなんて思わないし、どんなことをさせられてても、それが蒼紀にとって不本意でしかなかったのは、わかってるけどさ。
わかってても、なんか悔しいじゃん。
だったら浩成が傷つけた分、オレがいっぱい幸せにして、こんなの知らないって言わせてやる。
「そんなにイヤ?」
きっとオレが難しい顔をしていたからだろう。不安になってしまった蒼紀に、首を振って笑いかけた。
「ヤバいなって思ってるだけ。蒼紀に触られただけでオレ、こんなでさ」
「ん…でもぼくは、嬉しい」
「ほんと?」
言いながら、もう一度蒼紀のものに手を伸ばす。