【会話例】 P:03


「何か、僕の意見を無視していないか?僕は行きたくないと言ったんだけど?」
「惺が嫌なんだったら、俺も別に行きたいとこないし…」
「お前、毎年同じこと言うのな」
「無理にとは言わないけど、せっかく夏休みなんだし。僕たちは来年、大学部へ上がっちゃうから、今までみたいに毎日ナオと会ったり出来ないから…ね?行こうよナオ。きっと楽しいよ」
「アキの誘い断ったら、後が怖いぜ?」
「アキが怖いなんて、思ったことないよ」
「俺が」
「ナツ……どうなんだよ、それ」
「だから、三人で行ってくればいいじゃないか。直人もいい加減、自分で決めたらいい」
「そんな…。じゃあ惺は?惺は今年もずっと家にいるの?」
「僕は仕事があるんだよ」
「何を言うとるか。そんなもの、どうとでもなるだろうに」
「泰成」
「たまには孫の言うことを聞いてやるか」
「泰成っ!」
「やった♪じいちゃん、どこ行く?」
「あまり暑いところはさすがにな。…本当に嫌なのか、惺」
「嫌だね」
「わしが頼んどるうちに、納得した方が嫌な思いをせんで済むと思うがな」
「誰が頼んでるんだよ。お前は勝手に話を進めているだけじゃないか」
「い、いいよ。惺が嫌なんだったら、別に無理して行くことないし。なあナツ、出かけるんだったら、日帰りできるとこでもいいじゃん。都内とか」
「馬鹿だろお前」
「ナツっ」
「欧州はどうだね、惺」
「お前はっ!僕が行きたがらないの、わかって言ってるだろ!」
「北欧なら、涼しくて過ごしやすいぞ」
「っ…!泰成…どうしても僕を連れて行く気なんだな?」
「わしは勝手を通す性格なのでな」
「まったく、お前が一番子供じゃないか」
「ははは。そうかね?」
「国内にしろ、国内に。だったら付き合ってやる」
「いいの?惺」
「ああ。仕方ないだろう?泰成にかかったら、また拉致されるからな」
「軽井沢とかなら、近くていいんじゃないですか?」
「すぐそこじゃん」
「やめたほうがいいぞ、千秋。そんな近場へ惺を連れて行ったら、なんのかのと理由をつけて、勝手に帰ってしまいかねんからな」
「泰成、お前ね。あんまり失礼なこと言うんじゃないよ」
「そうか?」
「僕は約束したことなら守るだろ」
「だから、お前さんに約束をさせるのが厄介なんだろう?」
「…………」
「いい加減わしも、慣らされたからな。千夏、どうするんだ」
「沖縄は?沖縄」
「暑いところはダメだってば、ナツ」
「え〜…でも北海道は行ったじゃん。なあじいちゃん」
「まあ、沖縄ぐらいならなんとかなろうさ」
「やった!な、アキ」
「もう…。本当にいいんですか?おじい様」
「構わんよ」
「…すみません、惺さん」
「千秋くんが謝ることはないよ。もう諦めたから」


と、いうようなカンジで。
惺はこんなすぐ諦めないとか、直人があんまり喋ってないとか、この五人が同席なんてありえないとか、そういうところはとりあえず置いておいて。(笑)
どうでしょう?ありえない言い回しとか、イメージの違う言い回しがあったら、連絡ください。