嘲るように彼を淫乱だと詰り続けたのはリュイス自身だ。こんな辛そうな表情をさせるほど、テオを傷つけた。
リュイスの表情に、苦い後悔の色が浮かんだ。
「…そんな顔をすることはない。私の愛撫で感じている証拠だろう?」
「でも、リュイス様っ」
「誰だってこうなるんだよ。お前が特別なんじゃない」
いまさらそんな風に言い聞かせようとしても、テオは固く目を閉じたまま、嫌がって首を振るばかり。
苦笑いを浮かべたリュイスは、頑なな頬を優しく撫でて囁いた。
「テオ…目を開け見なさい」
「やっ、やだ」
「いいから、私を見るんだ」
そう囁いて身を起こした彼は、自分の服に手をかけた。
リュイスがテオの上で自分の服を脱ぎ始めている。おずおずと視線を上げたテオの前に、逞しい身体が晒された。
引き締まった美しい裸身。
長く軍人として戦っていた身でありながら、治癒力を持つリュイスの身体には、傷ひとつない。
全ての服が落とされると、まだ何もしていないはずの彼のものは、すでに頭を持ち上げていた。
テオの顔が真っ赤になっていく。
直視したのは、初めてかもしれない。
「あ…あ、あの」
「同じだろ」
「リュイス様…どうして」
「どうしてって…お前ね。そんなこと、いちいち聞くんじゃないよ」
「だって」
苦笑いを浮かべたリュイスは、何も言わずもう一度テオの服に手をかけた。今度は抵抗こそしなかったが、やっぱりテオは恥ずかしげに横を向き、目を閉じてしまう。
どきどきしている自分の心臓の音を聞いている間に、服を脱がされそこをリュイスの手で握られた。
「あっ!や、やだ」
「…確かに無事だったようだな」
「え?」
「何でもない」
恥ずかしさに混乱していて、言われたことが理解できずに首を傾げるテオと目を合わせたまま、リュイスはいつものように意地悪く口元を吊り上げる。
「同じだよ、テオ」
もう一度そう囁いたリュイスは、自分のものとテオのものを一緒に握った。
「あ…あ、あ」
大きな手の中で、二人のものは同じくらい熱くなっている。リュイスはそれを、一緒に擦り始めた。
「やっ…いや」
「どうして」
「だ、だって、こんなの…っ」
涙を浮かべて首を振るが、リュイスはやめようとしない。恥ずかしがって身を震わせるテオの姿に目を細め、力強く扱いて追い立てている。
テオは自分のものと同じように、リュイスのものが硬く大きくなってくるのを感じていた。