【Lluis×TheoG】 P:05


 テオが言葉に窮している間に、リュイスの瞳が輝きを増していく。魔力を使用するとき特有の光。あまりの美しさに陶然として、テオは薄く唇を開いた。

「リュイス様…」
「お前は私に溺れていればいいんだ」
「あ…あ、あ」

 リュイスの舌先が傷に触れると、その周囲が熱くなっていく。
 まるで傷跡を舐め取るように、リュイスの舌が傷をたどる。小柄な身体の奥に火がついて、テオはもどかしげに膝を擦り合わせた。

「お前が泣いて、やめて欲しいと言うまで抱くからな」
「や、ぁ…んんっ…あっあ、ああっ」

 甘い悲鳴を聞きながら、リュイスは手を下穿きの中にもぐりこませ、まだ固く閉じているテオの蕾を、指先でつついた。

「快楽漬けにして帰ってやる。一人の夜もここが疼いて、眠れなくなるぞ」
「リュイス…リュイスさま、だめ…っぁ」
「私のものに犯される様を思い出して、自分で慰めるんだ。教えてやるよ」

 低い声で囁き、にいっと口の端を吊り上げたリュイスは、身を起こすと素早く着ていたものを脱ぎ捨てた。
 
 
 
 
 
 ―――お前は実に教えがいのある生徒だよ、テオ…

 意地悪く囁くリュイスに見つめられ、その視線に晒されたまま、テオは自分の後ろに指を入れていた。
 でも、こんなものじゃ満足できない。
 じんじんと熱くなる身体の疼きは、解放されるどころか酷くなる一方で、テオは泣きながらそこを擦っていた。

「やだ…やだあ…っ」
「嫌なもんか。気持ち良くて二度もイッたくせに」
「…ねがい、リュイスさま…も、つらい…して…はやくっ」
「まだ駄目だ」
「や…ぁっ…いれて…なか、いれてっ」
「そのうちな」
「ひ、ぅ…あっ!ああっ、ぁ」
「どうした。またイクか?」

 からかいを含んだ言葉に首を振るが、確かにまたテオの身体をぞくぞくしたものが駆け上がって、弾けそうになっている。
 手を伸ばせば触れられそうな場所に座ったまま、リュイスはテオの痴態を眺めていた。片膝を立て、後ろに手をついているリュイスのものも、すでに熱く勃ち上がっている。
 テオの目がそれに釘付けになった。

「…物欲しそうな顔をして」
「んっ…ん…リュイス、さま」
「なんだ」
「勃ってる…リュイスさまの…」
「そりゃそうだ。お前の可愛い泣き顔をさんざん見せ付けられているからな」
「あ、ああっ…リュイスさま、も?ね…リュイスさまも…あつ、い?」
「ああ。たまらないね」
「ふ…っぁ、んんっ」