顔を赤くしたまま固まってしまった千歳をいいことに、蓮は拘束していた手を離して、千歳のものを咥えてしまった。
「れん、やだあっ」
根元を強く扱きながら、割れ目に舌先をねじ込まれる。躊躇のない蓮の口戯に、身体を起こしかけていた千歳は、そのまま枕に逆戻りだ。
「あっ…あ、あ…んんっ!や、ん」
いくら首を振って拒絶していても、千歳の身体はもはや、蓮に慣らされてしまっている。音を立てて舐め、吸い付いてくる容赦ない責めに、湧き上がる快感を止めようがない。千歳の意思に反して、華奢な手は蓮の髪をかき回していた。
「あ…っ、も…やめ」
見た目よりずっと柔らかな蓮の髪。
窓からは朝日が差し込んでいるのに、じゅぶじゅぶと淫靡な音を立てて、カタチのいい唇が千歳を舐っている。
昨日は蓮に自慰を見られた。その前は裏に停めた車の中でされた。恥ずかしい言葉を散々口にさせられたのは先週だ。
思い出し始めると、もう止まらない。
「れん…れん、イカせて」
「千歳」
「もう、だめ…がまん、できないっ」
「…仕方ないな」
昨夜の千歳が、自分では二度と目にしたくないと思った顔。薄く開いた口元から熱い息を吐き出し、苦しげに眉を寄せて追い詰められる、絶頂の瞬間。
悪趣味と言えなくもないが、蓮は朝一番に千歳のその表情が見たくて、咥えていたものを離してやった。細い身体を腕の中に閉じ込め、もう限界だと泣いているものを強く握って、千歳を見つめる。
「ひ、ぅ…やぁっ、あああッ!」
悲鳴も喘ぎも、蓮に飲み込まれていく。
きっと、心も身体も、なにもかも。
吐き出したものを受け止めてやった蓮は、ぐったり脱力したまま荒い息を吐いている千歳が少し落ち着くまで、髪を優しく撫でながら待っていてやる。
しかし落ち着いたら落ち着いたで、千歳は顔なんか上げられない。
「おはよう、千歳」
平然と囁き、蓮は千歳の額に唇を押し付けた。
「…おはよ」
「早く支度しろよ。いつまでもそうやってると遅れるぞ」
「誰のせい?!」
「お前だろ。起きないお前が悪い」
そんな風に言われると、千歳には返す言葉がない。
涙を浮かべて上目遣いに睨む千歳を愛しげに見つめ、蓮はベッドを降りた。
「今朝は和食だ。食いたかったんだろ?」
言いながら、きっちりアイロンがけの済んだシャツを差し出してくれる蓮を見上げて、千歳は不思議そうに首を傾げる。